在校生・卒業生の活躍
インタビュー

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インテリアデザイン学科
卒業後、都内の飲食店専門設計会社に就職。 フランチャイズ店舗を中心に個人経営の店舗まで、 さまざまな案件を経験。
民間学童 みらい学校ダビンチボックス(運営:合同会社ZIG-ZAG) 大塚 恵さん ショップデザイン専攻
#卒業生
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★現在のお仕事についてお聞きします

この業種、仕事を選んだキッカケは何ですか?

学生時代から「飲食店(特に居酒屋)を手掛けたい」という気持ちが一番強く、 当時の目標はそれだけでした。 そのため、就職先も迷わず飲食店専門の設計会社を選びました。

どのような業務をされていますか?

卒業後は、都内の飲食店専門設計会社に就職し、 フランチャイズ店舗を中心に、個人経営の店舗まで、 さまざまな案件を経験しました。新宿という土地柄もあり、 自分の手掛けたお店が半年後にはなくなっている、 という飲食業界ならではのスピード感や現実を知る一方で、 オーナーの想いが詰まった空間づくりに携われることに、 非常に大きなやりがいを感じていました。 その後、地元・埼玉で自社飲食店を運営している 飲食グループ【ROT GROUP】に転職をし、新店の立ち上げ時には設計・デザインに関わり、 それ以外の期間は実際に店舗に立ち、 ホールスタッフやキッチン業務も経験しました。その中で、 ・動きやすい動線 ・使いやすい厨房配置 ・スタッフが説明しやすいメニュー構成 などを、現場の視点で体感的に学ぶことができました。 また、 お店づくりは設計だけで完成するものではなく、 内外装、動線、ツール(メニュー・ポスターなど)、 そして「人」がいて初めて成り立つ、 ということを強く実感しました。内装においても、素材を選ぶだけでなく、 ペンキで壁に直接メニュー名を書いたり、 自分で塗装をしたりと、 「手づくり」を大切にする現場でした。月替わりのランチメニューでは、 毎回試食に参加し、 その内容に合わせてメニュー表のイラストを描き替えるなど、 デザインと現場が密接につながった仕事を経験しました。

さらに、 店舗に立つだけでなく、実際に畑に通い、 野菜を育てる経験もしました。 自分たちで育てた野菜を、 実際にお店の料理として提供するという 「素材からお店をつくる」プロセスに関わる中で、料理・空間・人のつながりを、 より強く感じるようになりました。 図面や内装だけでは見えない、 食材の背景や季節感、生産の手間を知ったことは、 その後のメニュー構成や空間づくりを考える上でも、 大きな学びになっています。「お店づくり」をしている、という実感が非常に強く、 今振り返っても、とても充実した時間だったと感じています。

結婚前は、飲食店専門の設計デザインの仕事に関わっておりましたが、現在は4人の子育てをしており、現場に立つ飲食店設計の仕事からは離れてしまいました。産後はその頃の経験を生かし、チラシのデザインやロゴデザイン、パッケージデザイン、動画編集など細々とですが、多ジャンルで活動させていただいております。

学生当時の夢だった、「地元浦和の居酒屋をデザインする」は、24歳頃に現実となりました!それも、偶然カクテルパフォーマンスのあるお店です。東デのおかげです。ありがとうございます。(2009年の卒業制作で地元浦和を立地として設定したカクテルパフォーマンス居酒屋の設計案を制作)学生時代の卒業制作から「いつか手掛けたい」と描いていた 地元・浦和、しかも駅前のタワーマンション1階という、 これ以上ないほど象徴的な場所でのプロジェクトでした。自分の原点と、これまでの経験が重なるような仕事に携われたことを、 とても嬉しく思っています。ロゴやお店の世界観は、 すでにオーナー様の中で明確にイメージが固まっていたため、 「新しく何かを足す」よりも、 その想いをどう空間として立体化するかを大切にしました。特に意識したのは、素材と照明です。 カウンターではカクテルパフォーマンスが行われるため、 人の動きや所作が自然と引き立つよう、 照明計画には時間をかけて調整しました。また、オーナー様の遊び心を反映し、 トイレサインや内装の一部には、 既製品ではなく手描きの要素を取り入れています。 男女のピクトグラムではなく、 それぞれを象徴するモチーフをシルエットで表現し、 ペンキで直接描きました。(ブラジャー・ブリーフ)座席まわりでは、 ファブリックやレザーなど異なる素材感を組み合わせ、 洗練されたタワーマンションの一角でありながらも、 どこか温かみを感じられる空間を意識しています。 床材には実際の木材を取り入れ、 無機質になりすぎないよう工夫しました。

「デザインする」というよりも、 オーナーの想い・場所性・人の動きを丁寧につなぎ合わせていく。 そんな姿勢で取り組んだ、印象深い仕事のひとつです。

仕事の魅力、やりがいを教えて下さい。

自分のデザインが形になった瞬間を見るたびに、毎回大きな感動があります。 ただ、やはり一番「嬉しい」と感じるのは、 「自分だけでは、ここまで辿り着けなかった」 「お願いして本当によかった、ありがとう」 と感謝の言葉をいただけたときです。 以前、 「正直、デザイナーさんにお願いして、理想の80%くらいになればいいかなと思っていました。 それが、想像以上の120%、130%の満足度でした」 と、とても喜んでいただいたことがありました。その言葉を聞いたとき、 この仕事を続けてきて本当によかったと、心から思いました。 デザインは、自己表現ではなく「誰かの想いを形にする仕事」なのだと、改めて感じた瞬間でした。

今後の目標を教えて下さい。

現在は、下の子が幼稚園に入り、上の子の小学校PTAに関わったご縁から、PTA会長が運営する民間学童にて、事務業務と並行してデザイン・マーケティング(主にInstagram運用や動画編集)を担当しています。 在宅で対応できる業務も多く、家庭と両立しながら働ける環境にとても助けられています。自分自身が母になり、保育や教育の現場に身近に関わるようになったことで、デザインに求められる役割や責任を、より実感するようになりました。子どもに関わる学童の看板デザインに携われたことは、特別な経験だと感じています。 学童では、広報物のデザインだけでなく、ロゴデザインやキャラクターデザインもさせていただきました。

また、地元・浦和の地域ブログを運営し、地域のお店や取り組み、行事などを中心に情報発信を行っています。 投稿に使用する画像は、IllustratorやPhotoshopをできるだけ活用し、内容がひと目で伝わる構成やビジュアルを意識して制作しています。学生時代から関わってきた飲食店の設計・デザインの経験を活かし、 単なる情報紹介にとどまらず、 お店のづくりや背景、そこに関わる人の想いまで伝えられる発信を大切にこれからも運営していきたいです。
【浦和界隈】➡ https://maruiblog.top/

学生時代についてお聞きします

どんな勉強をしていましたか?

在学中は 「流行っている空間をとにかく見に行け」 「恥ずかしがらずに写真を撮ってこい」 と指導され、原宿や渋谷を中心に、内装や看板を見つけては写真に収めていました。

お気に入りの授業は何でしたか?理由もお願いします。

授業の中で初めて出会った水彩色鉛筆に強く感動しました。 線を描くだけでなく、水を含ませることで 表情が一気に広がる感覚がとても楽しく、 「描くこと=評価されるもの」から 「描くこと=楽しいもの」へと意識が変わった瞬間でした。

一番思い出に残っていることは?

一番印象に残っているのは、卒業制作です。 在学中は、学費を自分で負担していたこともあり、 日中は学校、夕方から夜まではアルバイトという生活で、正直かなりきつかったです。帰宅してから朝4時頃まで課題に取り組むことも多くありました。心が折れそうになることもありましたが、 「ここで踏ん張らなければ意味がない」と思い、 人生で一番集中して取り組んだ時間だったと思います。 卒業制作では、当時しばらく最優秀賞が出ていないという話を聞き、 「やるなら、絶対に獲りたい」と決めて取り組みました。毎日、アルバイトの時間ぎりぎりまで学校に残り、 模型づくりとプレゼンボードの制作を続けました。特にプレゼンテーションには力を入れました。人前で話すのが得意なタイプではなかったので、「準備でカバーするしかない」と思っていました。最終プレゼンに向けては台本を作成し、 友人に聞き手をお願いして何度も何度も練習を重ねました。最優秀賞で自分の名前が呼ばれた瞬間、 嬉しくて思わず飛び上がったことを、今でもはっきり覚えています。

この学校を選んだ理由、決め手になったことは?

デザインの道を志す直接のきっかけになったのは、 当時アルバイト先のラーメン店の方に連れて行ってもらった居酒屋「土間土間」でした。 それまで大衆的なお店「一源」しか知らなかった私にとって、 空間・照明・雰囲気すべてが新鮮で、 「こんなにおしゃれで居心地のいい場所をつくる仕事があるんだ」と強い衝撃を受けました。 「この空間は誰がつくっているんだろう?」 そう思って調べていく中で、 飲食店の内装デザインという仕事と、 それを専門的に学べる学校があることを知りました。「飲食店の内装デザインを仕事にするにはどうしたらいいか」を調べる中で、 店舗・ショップデザインを専門的に学べる学校として東京デザイナー学院(現:東京デザイナー・アカデミー)を知りました。実務に近い課題が多く、 空間コンセプトから設計・プレゼンまで一連の流れを学べる点に魅力を感じ、進学を決めました。

※掲載内容は、2026年1月のインタビュー当時のものです。