在校生・卒業生の活躍
インタビュー

VI
映像デザイン学科
より魅力的で説得力のあるキャラクターを作れるよう、アナトミーや質感表現のスキルをさらに磨くことです。
マーザ・アニメーションプラネット株式会社 何 雯さん 3DCG専攻
#卒業生
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※卒業後の自主制作作品

★現在のお仕事についてお聞きします

この業種、仕事を選んだキッカケは何ですか?

映画やゲームが好きで、そこで登場するキャラクターに強く惹かれていました。デザインされたキャラクターを自分の手で立体的に形にできるキャラモデラーの仕事には大きな魅力を感じました。

どのような業務をされていますか?

キャラクターのデザインと設定資料をもとにモデリングしてテクスチャとシェーディングで質感を表現します。必要に応じて髪や毛のグルーミングも行い、レンダリングで見た目を調整します。他のチームメンバーと連携しながら、一つの作品として仕上げています。

仕事の魅力、やりがいを教えてください。

毎回デザインが違うので、いつも新鮮な気持ちで制作できます。
自分が関わったキャラクターが作品の中で動き、人を楽しませることに大きなやりがいを感じます。

今後の目標を教えてください。

より魅力的で説得力のあるキャラクターを作れるよう、アナトミーや質感表現のスキルをさらに磨くことです。
今のソフトの更新も早いので、幅広くいろいろなソフトに触れながら、さまざまな表現方法を探っていきたいです。

★学生時代についてお聞きします

どんな勉強をしていましたか?

一年生のころはCG全般を幅広く学び、モデリングやアニメーション、マットペイント、コンポジットなどさまざまな制作を経験しました。
二年生からはモデリングに集中し、主にMayaやZBrushなどのソフトを使ったキャラモデル、背景制作とデッサンの勉強しました。

お気に入りの授業は何でしたか?理由もお願いします。

ZBrushの授業が一番印象に残っています。スカルプトを通して、造形そのものの楽しさや自由に形を作る面白さを強く感じました。
また、先生が現場経験の豊富な方だったので、業界の話や実践的なモデリングのコツなど多くのことを学べました。

学んだことのなかで、現在も役に立っていることは?

今でも特に役に立っているのは、チームでのコミュニケーションや連携の大切さです。意見を出し合いながら一つの作品を作る経験は、スケジュールの調整や役割分担、メンバー同士のやり取りなど、今の仕事でも役立っています。
自分の考えを伝える力や、他の人の意見を柔軟に取り入れる力も、この経験で身についたと思います。

一番思い出に残っていることは?

友達と一緒に作品を作った時間が一番思い出に残っています。自習室に夜遅くまで残って制作することも多く、大変なこともありましたが、完成したときの達成感やチームの一体感は今でも忘れられません。
友達と意見を交わしたり刺激を受けたりする中で、自分一人では気づけなかった発見も多く、成長につながる貴重な経験になりました。

★就職活動についてお聞きします

就職活動で大切にされていたことは何ですか?

自分が納得できる作品を作ることを一番大切にしていました。作品のクオリティを上げるために何度もブラッシュアップを重ね、自分の強みをしっかり伝えられるよう意識していました。
また、応募したい会社を詳しく調べ、自分のやりたいことと目標がその会社の方向性や制作スタイルと合っているかを確認しながら就活していました。

就職活動で悩んだ時、どのように乗り越えましたか?

ポートフォリオ選考でうまくいかなかったときは、落ち込むよりも先生や応募先の方に積極的にアドバイスをもらって、作品をブラッシュアップしました。何度も調整を重ねるうちに、自分の成長を実感できるようになって、それが次の挑戦への自信につながりました。

★夢に向かって頑張る「高校生」に向けてアドバイスをお願いします

分野選びのポイント・視点は何ですか?

自分が「一番楽しい」と感じる瞬間を大切にすることだと思います。
得意・不得意よりも、長く続けたいと思える分野を選ぶことが、後で大きな力になります。
仕事以外の時間でも勉強や自習を続けられるほど好きでないと、「仕事ができる」ようになるまで、そして「素晴らしい」と言われるようになるまでは、なかなか辿り着けません。

専門学校へ入学前にやっておいたほうがいいことは?

映画やアニメ、ゲームなど、いろいろな作品をたくさん観て「自分がどんな表現が好きか」、それぞれの作品を作ったCG会社が「どんな表現を得意としているか」を知っておくと、自分の目標を明確にする助けになります。目指す方向が見えていると、学ぶこと一つひとつに目的が生まれて、成長のスピードも大きく変わると思います。

高校生に熱いメッセージをお願いします!

好きなことを大切にしてください。
うまくいかないこともあるかもしれませんが、「好き」という気持ちがあればきっと乗り越えられます。努力は決して無駄になりません。自分を信じて、やりたいことに挑戦し、行きたいと思う道を思い切って進んでください。

※掲載内容は、2025年12月のインタビュー当時のものです。