



★現在のお仕事についてお聞きします
この業種、仕事を選んだキッカケは何ですか?
子供の頃からアニメが好きでした。小学生の時、母は漫画を買ってくれなかったのですが、アニメはよく観せてくれました。アニメを観るときは夢中になって静かになるからです。アニメをきっかけに絵で表現することを覚え、次第に自分の話も描きたいと思うようになりました。
どのような業務をされていますか?
現在はまだ新人ですが、ひたすらマンガを描いています!少年チャンピオンと少年ジャンプ両方でデビューしたので、次は連載を目指しています。
仕事の魅力、やりがいを教えてください。
自分が描いたキャラクターやストーリーは自分の子供みたいに思っています。子供の成長を見ている気持ちになれて楽しいです。それから、自分の作品を読む友達や担当さんの反応を見るのが好きです。この作品を読んだらどんな顔をするかな...といつも楽しみにしています。
今後の目標を教えてください。
今は連載を目指していますが、本当のゴールはもちろん「自分の漫画のアニメ化」です!
★学生時代についてお聞きします
どんな勉強をしていましたか?
デッサンが大事だと思いますが、絵を描く以外の勉強も役に立つと思います。自分は、よく動物のドキュメンタリーや工場の動画を観ます。意外といいアイデアが出てきます。
お気に入りの授業は何でしたか?理由もお願いします。
カラーイラストの授業が一番好きでした。マンガを描くときは大体モノクロなので、たまに水彩画やパステルで絵を描くのも楽しいです。何も考えずに色を塗るのが落ち着きます。
学んだことのなかで、現在も役に立っていることは?
元は建物を描くのが嫌だったので、背景を描くのを避けていました。しかし、パース(透視図法)の描き方を習ってから、マンガの完成度も高く見えるようになりました。結果的に、背景を描くことも楽しくなりました。すごく役に立つと思います。
学生生活でオススメの過ごし方は?
バランスが大事です!マンガを描くことはもちろん大切ですが、他の趣味を持つことも大切です。ストレスで描けないときもあるので、他の好きなことでストレスを解消しましょう!休憩なしで無理やり描かないでほしいです。漫画家になるのが夢なら、漫画を描くことに対して嫌悪感を募らせるのではなく、楽しく描いてほしいです。本当に学生生活を楽しんでほしいです。
一番思い出に残っていることは?
尊敬する先生方が何人かいましたが、私は会話が得意ではないので、自分から話しかけられませんでした。ある日、ある先生が私の仕事を褒めてくれたのですが、それまで誰かをそんな風に褒めているのを見たことがありませんでした。それが本当に嬉しくて、以降はおそれずに先生方と話すことができました。今では、むしろ色んな人に話しかけすぎかもしれません。
★進路を決めた時についてお聞きします
いつデビューを目指そうと思いましたか?
入学したばかりの時は「卒業する前に担当編集がつくこと」を目指していましたが、1年1st stageの時すぐに担当がついたので、それからは制作に集中してデビューを目指しました。何回もコンペに落ちましたが、卒業後すぐにデビューできました。皆さんも、失敗しても挑戦し続けましょう!
デビューを目指す中で大変だったことを、どのように乗り越えましたか?
「これは自分で選んだ道だから、文句を言わずにやり続けろ!」と自分に言っていました。失敗するより、後悔するほうが嫌です。やらないと後悔すると心に決めていたので、やるしかないと思っていました。
この学校を選んだ理由、決め手になったことは?
様々な出版社がある「神保町」という街にあるのでやる気も出るだろうと思い、すぐに東デを選びました。秋葉原も近いのですぐに遊びに行けると思っていましたが、結局ずっと忙しくて遊びに行く時間はあまりありませんでした!
★夢に向かって頑張る「高校生」に向けてアドバイスをお願いします
分野選びのポイント・視点は何ですか?
自分のやりたいことに強い情熱を持っていて素晴らしいですね!ただ、もしこの道をもう好きじゃないと感じたら考えを変えても大丈夫だと知っておくのも重要です。本当にやりたいことを見つけるために、ぜひ色々な経験をしてみてください。後悔しないためにも、幸せになれるものを選んでください。「幸福」は人生で最も大切なことですから。
専門学校へ入学前にやっておいたほうがいいことは?
自分自身がジャンルに迷っていた時期があり、時間の無駄だったと思っているので、出来れば自分が描きたい漫画のジャンルを見つけておくといいかもしれません。とはいえ自分も入学前は心の準備くらいしかやっていなかったのですが、分からないことは先生方が教えてくれたので、皆さんも心配しないでください。後は、周辺の飲食店を調べておいてください。卒業後、良いお弁当屋を見つけました、悔しいです。
高校生に熱いメッセージをお願いします!
青春を沢山楽しんでください!若さは一度きりなので、若者の楽しみを謳歌して、素晴らしい思い出を作ってください。大人になると遊ぶ時間が少なくなるので、今を思いっきり楽しんで、その良い思い出を活かして良い作品を作りましょう!
※掲載内容は、2025年12月のインタビュー当時のものです。
