在校生・卒業生の活躍
インタビュー

VI
映像デザイン学科
夢に思っていたことが実現できる仕事がアニメの撮影でした。
株式会社バンダイナムコフィルムワークス 田中 麻鈴さん モーショングラフィックス専攻
#卒業生

★入社後にかかわった代表作品

田中 麻鈴さん作品

機動戦士ガンダム 水星の魔女
©創通 サンライズ・BMS

田中 麻鈴さん作品

田中 麻鈴さん作品
田中 麻鈴さん作品

前橋ウィッチーズ
©PROJECT MBW

田中 麻鈴さん作品

ゼーガペイン STA
©サンライズ

田中 麻鈴さん作品

田中 麻鈴さん作品

田中 麻鈴さん作品

★現在のお仕事についてお聞きします

この業種、仕事を選んだキッカケは何ですか?

映像デザインを学んでいくと、自分の好き嫌いが見えてきて、自分はエフェクトを組み合わせて素材をより良く魅せる、画を華やかにしていくことが好きだと分かりました。好きなことを磨いて、武器にできたら素敵なことだと、夢に思っていたことが実現できる仕事がアニメの撮影でした。

どのような業務をされていますか?

作画から3DCG作品まで、様々な作品の撮影(コンポジット)に取り組みます。作画や3DCG、美術など各工程から集められた素材をAfterEffectsを使って合成しカットを完成させる工程です。制作工程の後半でスケジュールが厳しいことが多いですが、各工程から集められた素材の魅力を最大限に引き出していく、とても責任ある仕事です。

仕事の魅力、やりがいを教えてください。

一瞬の表情や動きなどの演出意図をより華やかに魅せる技術の引き出しがたくさんあり、作品の雰囲気に合わせた表現の最適解を探すことが大変ですが、とてもやりがいがあります。自分はまだ技術の引き出しが少ないですが、試行錯誤を繰り返して完成させた画を見ると達成感と新発見があり、常に成長し続けることができる新鮮さが魅力だと思います。

今後の目標を教えてください。

オリジナル作品の撮影経験を積み重ねたいです。 原作のある作品もとてもやりがいがありますが、たくさんのエンタメが溢れる世の中でゼロから生み出された作品の新しさはどんなものと比べられない魅力があり、視聴者に届いた時の達成感は特別です。

★学生時代についてお聞きします

どんな勉強をしていましたか?

アニメーション・3DCG・実写撮影の基本からデザインとは何かを幅広く学び、モーショングラフィックスに特化したMVやCM、インフォグラフィックスなどの映像の制作をしていました。

お気に入りの授業は何でしたか?理由もお願いします。

モーショングラフィックスのデザイン基礎、講師からのお題を元にショートムービーを制作する授業です。 講評の時間は、大喜利大会のようで「このお題でこんな映像が?!」と創作意欲を刺激されました。また、業界の最前線で活躍するプロのクリエイターが講師なので評価がとても辛口ですが、的確に改善点を指摘してくださるので得られるものがたくさんあり、映像デザインがより好きになりました。

学んだことのなかで、現在も役に立っていることは?

字体・配色・構成など、独自の世界を表現するために素材をどう活かして、映像として魅せるのか試行錯誤したこと。多才でグラフィカルな表現がどのような要素の組み合わせで、いいものだと感じられるのかを分析して理解をすること。

学生生活でオススメの過ごし方は?

ジャンル問わずたくさんのエンタメを楽しむこと、イベントなど自分の心と体で体験できるところに足を運んでほしいです。 仕事にしたいものを見て学ぶことも大事ですが、学生の自由時間は社会に出てしまうと本当に有意義な時間だったと感じるので、少しでもいろんなものを体感して新発見と出会えるいい機会にしてほしいです。

一番思い出に残っていることは?

毎日がとても充実していたので、これが一番というのがないのですが、2年間の映像デザインという学びを通して、自分の頭の中を形にすることの面白さを体感しました。 自分の頭の中を映像という形にして、それをきっかけに講師や先生、仲間から感想をいただける経験は今の自分を作ってくれた大切な思い出です。

★就職活動についてお聞きします

就職活動で大切にされていたことは何ですか?

自分の中でこれだけは諦めたくないことを一つだけ決めておくと何かを選択する時に迷子にならないです。 自分の可能性を狭めてしまうことになりますが、好きなことを仕事にするのはとてもリスクのあることなので自分の理想に一番近い選択肢は何なのかを明確にすることが大切です。

就職活動で悩んだ時、どのように乗り越えましたか?

どんな選択肢を取っても親身になって応援してくださる講師と先生がいらっしゃるので、自分の気持ちを言葉にして相談したり、文字にしてまとめると自分でも気が付かなかったことが大切なことが見えて気持ちの整理ができました。

この学校を選んだ理由、決め手になったことは?

AO2.5という制度で、入学前から学校の雰囲気を知ることができたからです。 入学前は、映像制作が未経験だったのでこれから学びたいことを業界の最前線で活躍するプロのクリエイターから学べるので、社会に出たとき即戦力になれる近道だと思いました。また、モーショングラフィックスの専攻があり、映像を幅広く学べると思ったからです。

★夢に向かって頑張る「高校生」に向けてアドバイスをお願いします

分野選びのポイント・視点は何ですか?

興味があることを選ぶことです。「好きなもの」の魅力を自分の武器になる力として磨くことができる分野を選ぶことが一番だと思います。自分の好きを最大限に表現できるのは学生の醍醐味なので、いいものを作り上げるために必要な技術習得への熱意と探求心を持ち続けるために、「好き」という想いは必ず糧になると思います。

専門学校へ入学前にやっておいたほうがいいことは?

自己分析、自分の好き嫌いを整理して、選択の幅を決めること。 目標設定、映像の世界で自分のやりたいことが見つけること。 イメージトレーニング、youtubeや雑誌などに掲載されている作品のメイキングを見て、分野の解像度を上げること。

高校生に熱いメッセージをお願いします!

自分の好きなものを全力で楽しみ、好きを深める、新しい魅力を見つけるができる大切な時です。好きなものに夢中になってください。学びの時間は、2年間という短い時間ではありますが、これからの人生を豊かにしてくれる学びを得ることができます!

※掲載内容は、2025年11月のインタビュー当時のものです。