在校生・卒業生の活躍
インタビュー

GD
グラフィックデザイン学科
書店やWebサイトに並び、人々の手に渡り、誰かの人生の一部になることはすごく魅力的で幸福なことだと思います。
安保 敦士さん イラストデザイン専攻
#卒業生 #再進学
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★現在のお仕事についてお聞きします

この業種、仕事を選んだキッカケは何ですか?

漫画を描いていた経験を活かし、デザインという領域で漫画やモノづくりに携わりたいと思い現在の業界を志しました。

どのような業務をされていますか?

コミックス・ライトノベルを中心にCI/VI/UI/UX開発 紙媒体、WEBサイト、広告、SPツール、商品パッケージ等のビジュアルデザインの企画制作・運営など

仕事の魅力、やりがいを教えてください。

作家さんや編集の方などさまざまな人たちが関わっていく中で、作品の抽象的なイメージや雰囲気を具体的なビジュアルで最終的にアウトプットするのは難しいことですがやりがいのある仕事だと思います。そしてそれらが書店やWebサイトに並び、人々の手に渡り、誰かの人生の一部になることはすごく魅力的で幸福なことだと思います。

今後の目標を教えてください。

誰かの選択肢になれるデザイナー、人間になりたいです。どんな事柄でもあの人になら頼める、ぜひあの人に頼みたい、一緒にやりたいと思ってもらえる人間を目指しています。

★学生時代についてお聞きします

どんな勉強をしていましたか?

イラストデザイン専攻だったのでイラストを用いたデザインを主に勉強していました。パッケージやポスター、装丁など素材として自分で描いたイラストをどう使ってデザインしていくかを学んでいました。

お気に入りの授業は何でしたか?理由もお願いします。

お気に入りでいうとクラスの担任授業はいつも楽しみでした。選択授業で散り散りになったクラスメイトが一堂に会する貴重な授業でみんなが他の授業での課題に追われて満身創痍になっているのを見て安心していた気がします。

学んだことのなかで、現在も役に立っていることは?

狙いや意図を汲み取ること、意図を持ってデザインすること。これは全てに通づることだと思います。授業内で出される課題の意図や先生の発言の狙い、気持ちを理解することは学校生活の中でとても重要でしたし、現在でもこの汲み取る力は打ち合わせや社内でのコミュニケーションの部分でもとても役立っています。

学生生活でオススメの過ごし方は?

先生や講師の方とたくさんコミュニケーションとった方がいいと思います。これは本当に人によりますが友達付き合いも大切だと僕は思います。助け合える関係の人がいるのといないのでは学校生活の過ごしやすさが違うので気軽に相談できる仲間を見つけてください。デザイナーにとってコミュニケーションスキルは必須なので人間関係の構築もスキルアップになりますし、学年やクラスという狭いコミュニティはチャンスだと思います。

一番思い出に残っていることは?

最後の卒業式です。僕らの代はコロナの影響で大々的な卒業式は行えず、校内で同学科のみでの式でした。僕は個人的に長期のお休みをいただいたり、先生方の力をたくさんお借りしたので無事卒業出来たこと、クラスの仲間たちと一緒に式当日を迎えられたことがとても嬉しかったです。長期のお休みをしなくてはならなくなった経緯やどれだけの人に助けてもらったのかなどを描いた漫画雑誌を卒業制作で作ったのですが、それが卒業制作の最優秀賞をいただけたこともあり、本当に周りの人たちに生かされているなと感じる時間でした。

★就職活動についてお聞きします

就職活動で大切にされていたことは何ですか?

その会社にどれだけ入社したいかを伝えることです。就職活動ではさまざまな会社に応募することが多いですが、その会社が第一志望で同じ業界の他の会社ではなくこの会社に入りたいという意思をポートフォリオや面接時に伝えることが大切だと思います。そこを大切にするとポートフォリオに載せるもの、順番も変わってきますし事前に調べることも狭く深くなるかと思います。その熱意ややる気は面接時に伝わると思います。

就職活動で悩んだ時、どのように乗り越えましたか?

自分は本当にその会社で働き続けられるのか、その業界は自分に向いているのか、なかなか内定がもらえずに自分の価値を見失って不安になることもあるかもしれません。ですが不安だからこそ考えて試行錯誤して足掻くことが必要だと思います。もっと課題作っておけば...とか、もっと早くに準備しておけば...と後悔することはありますがそんなこと考えても何にもなりません。今、この瞬間から頑張るのが自分にとっての最速だと思っていたので悩まずに就職活動に挑めていた気がします。

この学校を選んだ理由、決め手になったことは?

一番生徒一人一人と向き合ってくれる場所だと感じたからです。僕は現役生ではなく、少しの社会人を経て専門学校に進学したのですが、他校のオープンキャンパスでは「これからでも遅くない」「頑張り次第」と説明をしてくれる中、東デは「やれることやったら辞めて自分の道進むことだってできる」と話してくれました。他校の説明はもちろん間違っていないし現役生ではない人に向けた正しいものでしたが、東デのお話は「僕」に向けた言葉だったと感じ、迷うことなく進学を決めました。

★夢に向かって頑張る「高校生」に向けてアドバイスをお願いします

分野選びのポイント・視点は何ですか?

自分の興味や好奇心、「好き」という気持ちといい距離感を持つことが大切だと思います。今の世の中みんな好きなことがあるのが当然で、好きを仕事にしたい、することが正義という感じですが、そんなことはないと僕は思います。何かを「好き」という感情はすごく大切なのにそれを仕事にすることで嫌いになったり触れられなくなったりするかもしれない。それはいい距離感が取れなくなっているからで、もう少し離れることが一番「好き」な状態かもしれないし、もっと近づいたら今より「好き」になるかもしれません。進む道は変えられるので固執しすぎず自分がもっと近づきたいと思う分野を選ぶのがいいと思います。

専門学校へ入学前にやっておいたほうがいいことは?

専門学校は2年間という短い期間で詰め込むのでどうやっても忙しいです。なので今のうちにたくさんダラダラしたり、友達と出かけたり、旅行に行ったりして一旦遊び尽くしたほうがいいと思います。遊びたい気持ちをずっと押し殺しながら課題に取り組むのは辛いし、デザインについて考えるのは入学してからでも遅くないので。

高校生に熱いメッセージをお願いします!

デザイナーになる、ならないどちらにせよ、生活に活かされるのが「デザイン」だと思います。なのでこの東デでデザインを学んで楽しい人生をみんなに送ってほしいし、どこかで一緒に仕事とかできたら嬉しいです!

※掲載内容は、2025年9月のインタビュー当時のものです。