在校生・卒業生の活躍
インタビュー

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建築デザイン学科
外に広がる暮らし
板谷 聡久さん 建築デザイン専攻
#在校生 #再進学

★作品についてお聞きします

ズバリ!作品のテーマは?

外に広がる暮らしです。

そのテーマにした理由を教えてください。

今回の設計課題は都市部の狭小住宅でした。対象となる敷地は面積が小さいため、そこに建てる住宅は必然と狭小住宅になります。更に、北側にある中央・総武線の電車の音、斜面になっている敷地、東西南側はビルやマンションに囲まれている場所なので敷地の周辺環境も複雑です。そんな環境の中でも楽しく快適に過ごしてもらいたいので、外の空間を増やして暮らしが外に広がっていくような過ごし方ができるようにこのテーマに決めました。

作品に込めた「想い」を教えてください

今回の課題では父親、母親、小学生の子供二人の4人家族というものでした。実際この敷地の周辺環境を含めて住むと想像するとまず考えついたのが狭小住宅だったので狭い暮らし方はしてほしくないというものでした。土地が狭くとも建物の形や空間を工夫すれば快適に楽しく暮らすことができるということを伝えたかったです。今回の住宅は4階建てでどの階にも中庭やテラスがあり、それらが外部階段によってつながっています。それぞれの中庭やテラスは接している部屋や光の条件、どの方角に面しているのかなどによって全く役割の違うものになっています。例えばダイニングキッチンに面しているテラスではテーブルをテラスに出して外で食事ができますし、デッキチェアを置いて読書もできる。こうして中の暮らしと外の空間がうまく溶け合うように、そして広い暮らし方ができるように想いを込めました。

一番チカラを注いだポイントを教えてください。

この住宅のテーマが外に広がる暮らしなので、家の中の空間を充実させつつ、テラスや中庭がより良い外部空間になるように力を注ぎました。ここが一番のテーマなので先生と何度もエスキスしてどうすればもっとよくなるのか考えていました。

完成までに苦労したこと、それをどのように乗り越えたか教えてください。

一番苦労したことは模型作りです。設計課題の条件では縮尺1/50以上という指定がありました。私は住宅の内部までしっかりと想像できるようにしたかったので縮尺1/30で作るようにしました。制作期間は10日間でした。毎日授業終わりに学校に残って作業をし、更に家に持ち帰って作業して寝る手前までずっと模型作りをする生活が10日間続きました。大変でしたけど、完成した時の達成感はすごく、先生方に評価していただいたので、良い経験になりました。

今後の作品作りでチカラを入れていきたいことは?

設計するということは使う人の気持ちを想像してどうすれば、より良いものができるのか考えることだと思います。使う人の気持ちに立つには何よりもその人たちのことを深く理解しておく必要があります。そのためには、建築計画や環境工学などの知識も重要になるので、しっかり学んでいきます。

卒業後の目標を教えてください。

元々は一級建築士になるというのが目標だったのですが、この学校に入っていろいろ学んでいくうちに建築には様々な道があることを知りました。店舗デザイン、設計、現場監督、3Dデザイナーなど本当に多岐に渡ります。そうした中で今では一級建築士の資格を取って設計と施工を自分でやっていきたいと思うようになりました。建築を通して多くの人に喜びを届けられる人になりたいです。

進路選びをする高校生に向けてアドバイスを!

模型作りなど細かい作業が苦手だったり、暗記をしたり勉強が苦手だったり、友達ができるかななどとにかく心配事が多いと思います。私は一度社会人を経験してからこの学校に入りました。当然学校選びは慎重になりましたし、模型作りや友達作りなど不安も多かったです。ですが今ではこの学校に入ってよかったです。様々な経験を積んだ人と出会い、苦手だった模型作りも得意になり、建築の勉強を通じていろいろな建築物を見るのが楽しくなりました。建築デザイン学科は課題が多めで大変な一面もありますが、やりがいや達成感があり、しっかりと知識や技術を身につけれますので、僕個人としてはお勧めします。


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