受賞歴
最優秀賞
★作品についてお聞きします
作品のテーマは?
pet &community hub です。
そのテーマにした理由と、誰に何を伝えたかったかを教えてください。
このテーマを選んだ理由は、私自身がペットが好きで強い関心を持っているからです。
また、日本社会の高齢化や孤独の問題にも注目しました。
私は、ペットは人のストレスや孤独感を和らげる存在であり、さらに人と人を自然につなぐきっかけになると考えています。
この作品を通して、ペットは単なる動物ではなく、人や社会をつなぐ大切な存在であることを伝えたいと思いました。
完成までに苦労したこと、それをどのように乗り越えたか教えてください。
完成までに最も苦労したことは、すべて曲線で構成された平面プランの設計です。
曲線のみで空間を構成することは非常に難しく、ゾーニングのバランスと空間の美しさをどのように両立させるかに特に悩みました。
また、私は納得するまで何度も修正を繰り返す性格なので、プランを描いては修正する作業を続けた結果、他の作業時間が少なくなってしまいました。
さらに、利用者の動線や各ゾーンの配置、使いやすさについても細かく検討する必要があり、多くの時間を費やしました。
特に大変だったのは3Dモデリングです。
今回の作品はスケールが大きく、曲線のモデリングや形状の作成方法も難易度が高く、とても苦労しました。しかし、自分で調べながら何度も試行錯誤を重ね、少しずつ解決していきました。
また、時間管理が計画通りに進まず、提出前の1か月間で3Dモデルを完成させなければならない状況になりました。そのため、その期間はほぼ毎日朝まで作業を続け、睡眠時間は1日2〜3時間ほどの日が何日も続きました。中には、ほとんど寝られなかった日もありました。
体力的にも精神的にも非常に大変で、時には涙が出ることもありましたが、「最後まで妥協せず、より良い作品にしたい」という強い思いで乗り越えました。
そして、友人や家族からの励ましが大きな支えとなり、最終的に完成させることができました。
卒業後の目標と、目標に向けてチカラを入れていきたいことを教えてください
卒業後の目標は、インテリアデザイナーになることです。
これまで学んできた知識や技術だけでなく、今回の制作を通して経験した課題や自分の反省点も、今後のさまざまな状況に活かしていきたいと考えています。
そして、自分のスキルを継続的に向上させるために、日々努力を重ね、常に学び続ける姿勢を大切にしたいです。
将来は、人の心に残る空間を提案できるインテリアデザイナーへと成長していきたいと考えています。
選考した先生からのコメント
彼女の作品の大きな魅力は、何よりも 圧倒的な物量と密度の高さにあります。
非常に大きな規模の施設をデザインしているにもかかわらず、ただ広いだけではなく、すべての空間が丁寧に作り込まれており、作品を見進めるほど「どこまでこだわっているんだろう」と驚かされました。
大規模な施設を3Dモデリングで表現することは大変だったと思いますが、細部まで丁寧に作り込まれており、とても魅力的で見ごたえのある作品に仕上がっていました。
人と動物が自然に寄り添い、共に過ごすことで生まれる "つながり" をテーマとしており、その世界観に合わせた空間づくりの工夫が随所に感じられました。規模の大きさに負けず細やかな気配りが全体に行き届いています。
また、全体的に落ち着いた配色や、丸みを帯びた窓・入口のデザインによって、やさしく心地よい空間が演出されているのが印象的です。
また、建物全体の形状を犬の足跡のように計画している点や、手作りフードやグッズ制作のワークショップを取り入れている点などから、動物への深い愛情とこだわりが伝わってきました。
