受賞歴
1年生学園祭 優秀賞
★作品についてお聞きします
作品のテーマは?
獣人達が暮らす世界で旅をしている4名の獣人と、その世界について研究している研究者の机、というテーマで展示をしました。
そのテーマにした理由と、誰に何を伝えたかったかを教えてください。
作品の世界観とキャラクター設定を同時に伝える方法として、キャラクター達の視点で性格やそれぞれの関係性などの魅力を重要視する案と、 研究者視点で環境やふたつの陣営の関係性などを重要視する案がありました。しかし今回の理想として、展示されている情報を見た人に、世界の状況や関係性を想像する楽しさを伝えたかったため、キャラクターだけでなく世界についてもより情報を持っており、それらをまとめている研究者達の机をテーマに設定しました。想像してもらうにあたり、情報を全て書いてしまうと想像の余地がなくなってしまうため、キャラクター達と研究者達が知り合ったばかりの頃を想定して、展示資料では情報の取捨選択をしてあります。また、所々に研究者の怪しさや、キャラクターからの不信感を感じ取っている様子を散りばめることで、ただ知らない情報が多いだけになることを防ぎながら、より想像できることを増やし没入感を高めました。
完成までに苦労したこと、それをどのように乗り越えたか教えてください。
展示の構想段階の時点で、当日までの期間や作業量などの問題を考えず自由に展示のアイデアを出し合いました。その結果、理想の展示をするために必要なイラストや資料が非常に多くなってしまったことが課題でした。 今回の作品の制作にあたり、一から構築した世界観に基づいてキャラクターの制作を行ったため、各々の過去作品の流用ができず、全く新しい作品を制作する必要がありました。全体的に非常に困難で時間のかかる作業だったことを覚えています。 展示のA3パネルをはじめとして、キャラクターの立ち絵やバストアップなどのイラスト制作を行い、並行して世界地図や研究資料(キャラ設定)なども作成しました。 これらの制作を進めるにあたり、私たちはメンバー間での積極的なコミュニケーションをとても大切にしました。 具体的には、定期的にお互いの進捗やキャラクターの資料を共有することで、認識や設定のズレを防ぎました。 また、互いに励まし合い、アイデアを出し合い、役割分担をすることで、効率よく計画的に制作を進められるよう意識しました。 これらの方法により、想定していた理想の形で、一つの作品として完成させることができました。
卒業後の目標と、目標に向けてチカラを入れていきたいことを教えてください
今回共同制作をした4人のそれぞれの目標は違いますが、どのような職種を選び、進んだとしても、今回のように共同で何かをするということはあるかと思います。そのため、今回の共同制作で得たコミュニケーションや役割分担、スケジュール管理などの経験を活かし、夢に向かって進んでいきたいです。
制作時に工夫したことや、力を入れたこと
展示物を制作するにあたり、全員必須のパネルやキャラクター設定資料、グループメンバーの名刺などにまとまりを持たせることに力を入れました。 具体的には、テーマを「研究者の机」にしていたため、世界観を構築すると同時に想定していたボロボロな研究施設の雰囲気で統一し、パネルについてもキャラクター達からの提供写真として制作することで、置いてあることの違和感を無くしました。また、汚れた布やコーヒーカップ、小石などの小物で、全体的に管理がずさんで傷ついており、研究以外に力を入れていない研究者達の内面がそのまま反映されている様子を表現しています。 他にも気を配った点として、名刺を入れる箱に添える「ご自由にどうぞ」の文や、感想ノートに書く文を、研究者から他研究者へ向けた事務連絡のような形で書くことで、自然に伝えられるようにしました。 また、今回デザイナーズマーケットの優秀作品プレゼンテーションに選出していただいたことや、この作品のグッズを作ったメンバーのマーケット情報なども、同じように展示に紛れ込ませることで告知を同時に行いました。
選考した先生からのコメント
獣人のファンタジー世界で、4人のキャタクターが出会い仲間へと成長していく旅をテーマに描いた作品です。 半年という短い期間で4人での共同制作を行い、4人分のキャラクターのテイストや世界観をまとめるのは難しかったかと思います。本人たちからも自由な展示のアイデアを出し合ったので、作業量が多くなってしまったと課題にも上げていましたが、どういう展示にするのかを想定しつつ、見る方に想像する楽しさを伝えるためには、必要な小物は何か、どういった方法で展示をするのかなど、展示内容と各キャラクターの情報をネームプレートや履歴書風に表現するなど、細かい部分での気遣いがとても良い作品に繋がっていると思います。 また、想像の余地も残しつつ、キャラクターたちの出会いから仲間になっていく日常イラストを描くことで、文章だけでは想像が弱くなってしまう所を補えています。 展示全体を含めて、どんな世界のお話でキャラクターそれぞれの個性、キャラクター同士の関係性を伝えられていて、今後どんな展開のストーリーが進んでいくのか気になる作品です。
※掲載内容は、2025年11月のインタビュー当時のものです。
