
★在校中の作品
★現在のお仕事についてお聞きします
この業種、仕事を選んだキッカケは何ですか?
専門学校に入学する以前に3DCGに触れる機会があり、CGの面白さや、現実には存在しないものでも自分で作り出せることに魅力を感じました。
そこから、CGを使った仕事に興味を持つようになったことが、この業界を目指したきっかけです。
どのような業務をされていますか?
ゲームの背景制作を担当しています。背景のレイアウトやモデル制作からライティングまで、背景制作に関わる幅広い業務を行っています。
また、現在は背景制作のセクションをリードする立場として、自身の制作に加えて、スタッフへの指示や制作物のチェック、クオリティ管理なども行っています。
仕事の魅力、やりがいを教えてください。
背景3DCG制作の魅力は、ただモデルを作るだけではなく、より良い見た目やクオリティを実現するために、技術的な工夫を考えられるところだと思います。
ゲームでは、見た目のクオリティだけでなく、データ容量や処理負荷、制作期間など、さまざまな制約があります。
その中で、どのような作り方や仕組みを取り入れれば、より効率的に高いクオリティの背景を作れるのかを考え、実際の制作に落とし込んでいくことに面白さを感じています。
以前は自分自身の技術を高め、より良いものを作ることにやりがいを感じていましたが、現在はセクションをリードする立場として、個人の技術だけでなく、それをチーム全体で活かせる環境を作ることにもやりがいを感じています。
大人数で一つの作品を作るためには、特定の人の技術に頼るのではなく、一定の技術を持った人であれば、誰が制作しても安定したクオリティを出せる仕組みが必要です。
より良い制作方法やパイプラインを考え、それをチーム全体で活用できる形にしていくことには難しさがありますが、その工夫が実際の制作に活かされ、チーム全体のクオリティや制作効率の向上につながったときに、大きな達成感を感じます。
今後の目標を教えてください。
現在は、背景という一つのセクションをディレクションする立場にあります。
今後は背景だけでなく、キャラクターやエフェクトなど、さまざまなセクションについても理解を深め、作品全体のクオリティを見ながらディレクションできるアートディレクターを目指していきたいです。
そのためにも、自分の専門である背景3DCGの技術をさらに高めるだけでなく、他のセクションの知識や、作品全体をまとめるためのディレクション力も身につけていきたいと思っています。
★学生時代についてお聞きします
どんな勉強をしていましたか?
3Dソフトを使ったモデリングや、ゲームエンジンのオペレーションなど、実際の3D制作に必要な技術について学んでいました。
また、写真や動画を実際に撮影する授業などもあり、構図や色彩、光の捉え方など、3DCGの技術だけではなく、さまざまな視点から「良い画とは何か」を考えることも学んでいました。
お気に入りの授業は何でしたか?理由もお願いします。
お気に入りの授業は、Unreal Engineという実際にゲーム業界でも使用されているゲームエンジンを扱う授業です。
授業ではシェーダーの作成などにも取り組み、3Dモデルを制作するだけでは表現できない視覚的な効果を実装することで、作品のクオリティをさらに高められることに面白さを感じました。
特に、モデルを作るだけでなく、どのように見せるかまで工夫することで、作品の印象やクオリティを大きく変えられることを学べたのが印象に残っています。
自分で作ったものにさまざまな表現を加え、技術的な工夫によって見え方を追求していくことが楽しかったです。
学んだことのなかで、現在も役に立っていることは?
学生時代に学んだことで現在も役に立っているのは、3DCGの技術だけでなく、「作ったものをどう見せるか」を考える視点です。
背景制作では、モデルを作るだけでなく、レイアウトやライティング、色彩などを含めて、最終的に画面上でどう見えるかを考えることが重要です。
学生時代に写真や動画の撮影、Unreal Engineを使った制作などを通して、構図や光、色などを意識しながら「良い画とは何か」を考えていた経験が、現在の背景制作にも活かされています。
また、ただ決められたものを作るのではなく、「どうすればより良く見せられるか」「どうすればより効果的に表現できるか」を考えて工夫する姿勢は、現在の仕事でも大切にしています。
学生生活でオススメの過ごし方は?
学生のうちは、いろいろなことに挑戦して、自分の中にたくさんの「可能性の種」をまいておくことをおすすめします。
学校で学ぶことに限らず、少しでも興味を持ったことがあれば、まずは実際にやってみることが大切だと思います。
社会に出てから新しいことに挑戦するときも、学生時代に少しでも経験したことがあれば、初めて取り組むことに対する抵抗感を減らすことができます。
私自身も、常に新しい知識を取り入れて、実際に試してみることを大切にしています。
学生のうちにさまざまな経験をしておくことが、将来思わぬところで自分の仕事や可能性につながると思います。
一番思い出に残っていることは?
授業終わりに友達と秋葉原に行って、制作に必要なUSBをできるだけ安く手に入れたりしながら、作品を泥臭く制作していたことが印象に残っています。
今振り返ると、当時は3DCGや制作に関する知識もまだまだ足りていなくて、分からないことだらけでした。
それでも、分からないなりに試行錯誤しながら一つひとつ作品を完成させていく過程は、とても楽しかったです。
作品が完成するたびに「自分たちでここまで作れた」という喜びがあり、その一つひとつがすべて新鮮でした。
今でも、分からないことに対してまず挑戦してみる姿勢は、自分の仕事につながっていると思います。
★就職活動についてお聞きします
就職活動で大切にされていたことは何ですか?
就職活動では、企業がこれまでに作ってきた作品だけで判断するのではなく、その会社の雰囲気や、一緒に働く人との相性を大切にしていました。
面接官の方の雰囲気や受け答え、会社について質問した際の様子などから、「この人たちと一緒に仕事をしたい」と思えるかどうかを見ていました。
もちろん企業の作品や仕事内容も見ていましたが、それだけではなく、実際に働く人たちや会社の雰囲気が自分に合っているかを重視して、就職先を選んでいました。
この学校を選んだ理由、決め手になったことは?
オープンキャンパスで学校や業界について質問した際に、学校の良いところだけを説明するのではなく、業界の厳しさや懸念点、ほかの進路の可能性についても含めて、率直にアドバイスをいただけたことが決め手になりました。
学校に入学してほしいという視点だけではなく、自分にとって本当にこの業界や学校が合っているのかを考えたうえでアドバイスをしてくれたことに驚きました。
良いことだけではなく、さまざまな可能性を踏まえて話してくれたことで、ここなら安心して学べると思い、この学校を選びました。
★夢に向かって頑張る「高校生」に向けてアドバイスをお願いします
分野選びのポイント・視点は何ですか?
専門的な知識や技術を身につけていく仕事だからこそ、まずは自分が本当にその分野を好きなのか、興味を持ち続けられるのかを考えてみることが大切だと思います。
実際にその分野に触れてみて、「もっと知りたい」「もっと上手くなりたい」と思えるかどうかを、自分なりに確かめてみることをおすすめします。
専門学校へ入学前にやっておいたほうがいいことは?
個人的には、思い切り遊んで、たくさんの経験をしておくことをおすすめします。
専門学校に入ると、専門的な勉強や制作に集中する時間が増えていくので、高校生の今だからこそできることを大切にしてほしいです。
友達と遊んだり、いろいろな場所に行ったり、さまざまな経験をしておくことが、後から作品作りのきっかけや発想の源につながると思います。
高校生に熱いメッセージをお願いします!
この業界は、学ぶことが本当に多く、決まった正解がないからこそ、常に新しいことを学び続ける必要があります。
大変なこともありますが、その分、自分の工夫や技術が作品として形になったときのやりがいや、働くことの楽しさが尽きない業界でもあります。
少しでもこの業界を目指したいという気持ちがあるのであれば、ぜひその気持ちを大切にして、学生のうちにできることを一つひとつ経験してほしいです。
授業も、制作も、遊びも、遠回りに思える経験も、決して無駄にはならないと思います。
私自身、学生時代には分からないことだらけの中で試行錯誤しながら作品を作っていました。
今振り返ると、そのときの経験が現在の仕事にもつながっています。
回り道をしても、無駄なものは一つもありません。
自分がやってみたいと思ったことにはどんどん挑戦して、学生生活の時間を思い切り楽しみながら、夢に向かって頑張ってください。
※掲載内容は、2026年9月のインタビュー当時のものです。
