受賞歴
卒業制作 優秀賞
★作品についてお聞きします
作品のテーマは?
今回の作品は、シリアスなSci-fiの世界観且つ、迫力のあるフルCG映像というテーマを主軸に置いております。
そのテーマにした理由と、誰に何を伝えたかったかを教えてください。
監督である私(尾角)からの視点にはなってしまいますが、 このようなテーマにした理由は主に2つあり、1つ目はCGに興味を持ったキッカケの1つがSFの映像作品であったことです。
私にとって、幼少期に観たSFの映画やゲームのOP、トレーラーがCG業界を目指すようになった大きな理由の1つであり、 卒業制作という節目において、自分自身でもそういった映像を1つ作りたいという思いがありました。
2つ目は、自分一人では出来ないものを作りたいという気持ちがあったことです。
学校生活の中で、自分とは違った強みを持った友人ができ、せっかくなら協力して初めて成り立つような作品にしたいという考えがありました。
Sci-fiの背景を作るだけであれば、自分一人でも可能かもしれませんが、戦闘シーン等を取り入れ、エフェクトや機体のモデル、リグ、レイアウト、カラーグレーディングなど、チームだからこそ成し得る物量や多くの要素によって迫力のある映像にすることを目指しました。
誰かに何かを伝えるという観点とは少しずれてしまうかもしれませんが、映像を観た方に魅力的に思ってもらえる、または記憶に残して貰えるような迫力や臨場感を与える作品に出来ればと考えていました。
自分達の作品を観て、少しでも高揚感を得たり、何らかのモチベーションになったりといったことがあれば、それ程嬉しいことはないなと思っております。
完成までに苦労したこと、それをどのように乗り越えたか教えてください。
正直なところ、苦悩したことやメンバーに負担をかけてしまったこと等、反省点はいくつもあるのですが、 特に苦労したことの1つは優先順位の設定と取捨選択だと感じています。
自分達のやりたいことに対して、出来ることや時間、一人一人の抱えられる作業量など、考慮しなければならないことも多くあり、 限られたリソースの中で何を優先するか、何を切り捨てる必要があるかといった点で悩んでいました。
長期間考え込み、時間に迫られる状況を招いてしまったのですが、最低限どんな要素のある映像にしたいのかを今一度考えることで、解決に繋がったと思っております。必要な要素を明確にすることで、優先すべきことも明確になり、残された短い期間でも完成まで漕ぎつけることが出来ました。
また、制作物の物量も特に苦労した点の一つかと思います。
この作品においては、機体のモデル、コンセプト画、リグ、アニメーション、エフェクト、背景モデル、テクスチャ、2Dグラフィック素材、モーショングラフィックスなど、それぞれ多くのアセットや制作物が必要であり、単純に物量面でも大変だったと感じています。
この点においては気合で何とかしていた側面も否めないのですが、重要度の低い部分やオリジナリティが必要ないものは購入アセットを使用したりといった方法で乗り越えました。制作する物量を緩和することで、重要度の高いものに出来るだけ時間を使い、全体的な質を担保できるように制作しております。
卒業後の目標と、目標に向けてチカラを入れていきたいことを教えてください
こちらも、監督をさせていただいた私(尾角)からの視点にはなりますが、 卒業後には、自分が関わることで作品の質を大きく上げられる、そんなクリエイターになることを目標に取り組んでいきたいと考えております。 チカラを入れていきたいこととしては、技術や美術的な審美眼を鍛えることは勿論、チームでの制作等において、円滑な進行のために自分は何をすべきか、何が出来るかといった視点を常に持てるように心がけたいと思います。 今回の卒業制作を通じて、個人の技術だけでなく、チームや制作全体に目を向けることの重要性を強く感じており、そういった面からも作品の質を上げられる人材を目指したいと考えている次第です。
