
★作品についてお聞きします
ズバリ!作品のテーマは?
うる星やつらに登場するラムちゃんを作りました。もうすぐアニメ化すると聞いて気になっていたので作りました。
そのテーマにした理由を教えてください。
入学してから、授業でヌードデッサンやヌードモデルさんを呼んでその人を見ながら造型する授業をしていました。そこで学んだことを活かせる題材がうる星やつらのラムちゃんだったのでラムちゃんになりました。
作品に込めた「想い」を教えてください(誰に、何を伝えたかった、などもあれば)。
うる星やつらという作品は幅広い年代の人が知っている作品です。なので誰が見てもラムちゃんとわかってもらえるように、ラムちゃんのツノや束になっている髪の毛などのチャームポイントを意識して作りました。
一番チカラを注いだポイントを教えてください。
一体感のあるラムちゃんの髪の毛にチカラを注ぎました。一番最初に作ったときは、全然ラムちゃんの髪の毛になっていなかったのですが講師の先生のアドバイスや、学校にあるラムちゃんのフィギュアを参考にしながらつくりました。
完成までに苦労したこと、それをどのように乗り越えたか教えてください。
当たり前のように聞こえると思うんですけどフィギュアを作るときには、人に見えるということがとても重要なことです。実はこのラムちゃんは2体目で、1体目のラムちゃんはお世辞でも人には見えないような物だったので1からラムちゃんを作りなおしました。1体目の失敗の理由は人体が全然できていないという理由です。なので僕はラムちゃんを作るときに美術解剖学の本や美少女フィギュアなどを見て、人体の勉強をしながら作りました。
今後の作品作りでチカラを入れていきたいことは?
今回の作品はある程度形にはなったんですが、ポーズが斜めになっています。これはフィギュアの体幹がズレているということです。なので次の作品ではフィギュアの肉付きだけではなく、体幹もしっかりと真っ直ぐになるように作っていきたいです。そして顔の表情や、服のシワ、カッコいいポーズも勉強していきたいです。
卒業後の目標を教えてください
僕には作品を見て衝撃を感じた原型師がいます、それは藤本圭紀さんという人がいます。藤本さんはクリーチャーからグラマラスな女性キャラまで作れて塗装もうまい人なのですが、僕も藤本さんのように幅広いジャンルを作れて綺麗な塗装ができる原型師になりたいです。
進路選びをする高校生に向けてアドバイスを!
今までやったことがなくて、知識もないから自分には無理だと思わず色々なことに挑戦をしてみてほしいです。僕の高校ではほとんど美術の授業がなく、全く人体のことなどを学んでいませんでしたがフィギュア制作に挑戦してみて楽しくて、将来仕事にしたいと思える進路を見つけられました。それと原型師になりたいと思っている人は、人体の構造を勉強しておくと良いですよ!僕もヌードデッサンや、美術解剖学の本に描いてある絵を模写したりして勉強中です。